2010年11月4日木曜日

闇の列車、光の旅



先週末、久々にガツンと来る映画を見た。





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初っ端から貧民窟のすさまじい光景、ギャングの日常、本当にヤバかった。
99%の闇と1%の光、自分にはそう思えてしまった。

超大国に徹底的に搾取され続けてきた中南米。
その結果としての貧困と絶望。
母国を去り北を目指すもの、ギャングになるしかない子供...
色々考えさせられた。

自分は、縁あって映画に出てくるような不法移民たちと働いた経験がある。
いろんなケースがあると思うが、命がけで国境を越えて来た人も多かったのだろう。

彼らはよく、"Mucha gente moriendo"沢山死ぬ人がいる、
と言っていたが、映画を見て初めて過酷な道のりを想像できた。

彼ら一人ひとりにもこういった物語がある、
そう思わずにはいられなかった。
妙にリアルだった。

北(アメリカ)での生活も、恐らく希望は小さいのでは?
大手チェーン店の店員、工場、農場の季節労働者...
大抵が南からの移民だと思われる人たちだった。
恐らく最低賃金で働かされているのだろう。

イリーガルとして差別、搾取され、しかし確実に北の歯車となっている。
ダブルスタンダードだ。

今、日本で物質的に不自由ない、
極度に便利すぎる生活が成り立っているのは、
彼らのような存在があってのことなのだと、改めて考えさせられた。
間接的にではあるが自分たちも搾取する側なのだと。

”税金”や”コマーシャリズム”というかたちで搾取もされていると思うが。


日本に住んでいると、
海外の話題と言えば、
欧米に代表される先進国と呼ばれる地域のものが中心だと思う。

自分たちの住む世界とは全く別の世界を、
この映画では垣間見えると思う。

上映は終わってしまったがDVDも出るようなので、
興味のある人には是非オススメしたい映画です。

クンビアもかかってたしサントラ欲しいな~♪





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